心地いい家

自然素材の家は、香りや手ざわり、色調など、人の五感にとてもやさしく、心地よさを実感させてくれます。木や土、紙などに代表される、日本に古くから馴染みのある素材を使って建てた家は、懐かしさを感じさせ、不思議とずっと前からそこで暮らしていたような気持ちにさせてくれます。

ですが、単純に「自然素材」を使っているということだけを、家づくりの判断基準にしてはいけません。「自然素材の家」というふれこみの住宅に、化学物質が含まれる素材や違法伐採された外材が使われていた。無垢材や珪藻土を使っているから安心だと思っていた「健康住宅」で、シックハウス症候群や化学物質過敏症が発症した。このような例があるのも事実です。

私たちは、このような事態を直視し、そこに住む人みなが心地いいと感じられる家をつくるため、素材選びにとことんこだわっています。そこで大切にしている考え方が「住宅のトレーサビリティ」です。

住宅のトレーサビリティ

「トレーサビリティ」とは、製品においてその生産・加工・流通などの経路を把握できるという意味。すでに「食」の業界では当たり前になっているシステムですが、私たちは本当に心地いい住まいをつくるため、この考え方を住宅にも取り入れています。

素材の安全性を確認

トレーサビリティの考え方を住宅の素材に取り入れることで、その素材に含まれる成分を調査することができ、安全性を確保することができます。自然素材だからといって、化学物質が含まれていないとは限りません。木材にしても壁材にしても、どんな成分が含まれているのかということは、きちんとトレースバック(追跡)しないと分からないのです。

【MSDSの導入】
MSDSとは、「製品安全データーシート」の略称で、建材にどんな化学物質がどれだけ使用されているかなどが記載されたもの。元々は製造・施工過程で作業者の安全管理・事故防止のために原材料の性能や取扱い情報を記したものです。私たちはMSDSを導入することで、素材の含有成分やその有害性を事前に調査し、人体への安全性を確認しています。
素材のバックボーンを確認

木材は、たとえ外材であろうと自然素材であることに変わりはありません。ですが、当社は外材を使用していません。それはなぜか? 発展途上国では、1本の木を切ることで相当なお金が儲かります。例えば、そこで違法伐採された木材が日本に入ってきたとします。その木を使ってつくった家に住むことは、果たして「心地いい」と言えるでしょうか? 快適さのために、森林減少や森林生態系の破壊といった環境破壊を招いてもいいのでしょうか?

当社では、トレーサビリティを通して、ひとつの自然素材のバックボーン、つまりこの木材はどこの山でどのように育ち、誰が管理して、どのように供給されているのかを確認したうえで、採用しています。

自然素材へのこだわり

当社は2003年、「チルチンびと地域主義工務店の会」立ち上げに携わり、自然素材の調査・見極めを進めてきました。環境への配慮と人の健康をとことん追求しながら、吟味・厳選してきた素材の数々は、ゆるぎない自信を持ってご提供できる良質なものばかり。構造材には紀州山長商店の産直材を、また床材には循環型社会の構築と安全性にこだわった栗駒木材の床板を採用しています。

安全な素材の追求