千葉工務店が自信を持ってご提案する「自然回帰の家」の建築事例「自然素材の診療所」をご紹介します。
千葉県流山市にある「森の診療所」は、瓦葺きの屋根や白い外壁、天井が高く開放感のある空間が特徴の診療所です。
建築にあたっては、当社のコンセプトである「自然素材」に徹底的にこだわると同時に、家づくりのノウハウを診療所としての最適な空間づくりに生かすことを重視しました。レントゲン室は鉛フリーにするために、下地やドアには無鉛X線遮断材を使用。「無機質な空間にはしたくない」という院長先生のこだわりにお応えするべく、壁には和紙を、扉には約7mmの無垢の板を張ることで、他の自然素材の空間との違和感をなくしました。
診療所とほぼ同じ仕様の住まいは、1階の居間が吹き抜けで2階とつながり、開放感のある空間に。「気分転換できる場所がほしい」というご要望に対し、2階にも第2のリビングとして使えるくつろげるホールを設けています。
以前は県内の病院に勤めていたのですが、かねてから構想していた「医・食・住」の提案型診療所の実現に取りかかりました。いろいろと情報収集するなかで『チルチンびと』を手にし、診療所をこのスタイルで建てられないだろうか?と考えたのです。
ちょうど近くに『チルチンびと「地域主義工務店」の会』に加入している千葉工務店さんがあり、モデルハウスに足を運ぶことに。スタッフの方に診療所の構想を相談したら「ぜひ協力したい」と、すぐに話がまとまったんですよ。
私の仕事は病気を治すことですが、「医・食・住」について提案し、患者さんといっしょに考えるような診療所をつくりたいと思っていました。どんなに薬を出しても、食生活や住環境を改善しないと治らないということをずっと感じていたんです。「引越をしたらぜんそくが出るようになった」「家を建てたらアトピーがひどくなった」というような患者さんを、これまでにたくさん診てきました。だからこそ診療所は、病にならない、むしろ病をよくする提案ができる建物にしたいと思ったんです。
食生活を変えることで生活習慣病と呼ばれるような病が改善されることが多々あります。だから診療所には、みなさんに食べてほしいと思うものを提供できる場も必要だと考えており、旬の素材を生かしたものを提供できるカフェを併設することも念頭に置いていました。料理教室や梅干しづくりなどを通して、四季を通じて行われてきた伝統やしつらえなどを伝えていけたら素晴らしいなと。
診療所という公共の場で健康な建物を提案し、それを地域の工務店が建てる――そんな「まちづくり」を縁の下でお手伝いできればいいなと思っています。
所在地 | 千葉県流山市 |
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延床面積 | 87.56m2 |
敷地面積 | 164.86m2 |
竣工 | 2008年4月(工期2007年11月~2008年4月) |
設計 | 株式会社千葉工務店 設計事務所(担当 永吉辰朗) |
施工 | 株式会社千葉工務店 |
構造形式 | 木造軸組工法 2階建て |
主な外部仕上げ |
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主な内部仕上げ |
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所在地 | 千葉県流山市 |
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家族構成 | 父+子ども2人 |
延床面積 | 【住まい】155.35m2(1階85.11m2/2階70.24m2) 【カフェ】42.14m2(1階24.79m2/2階17.35m2) |
敷地面積 | 256.85m2 |
竣工 | 2009年1月(工期2008年8月~2009年1月) |
設計 | 橋垣史子(いろは設計室) |
施工 | 株式会社千葉工務店 |
構造形式 | 木造軸組工法 2階建て |
主な外部仕上げ |
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主な内部仕上げ |
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